だるまのまゆげ

スペルミスには気をつけたい

ファクトフルネス

今日は「FACTFULNESS」(2019年、日経BP社)を読んで考えたことを書きます。

まずこの本の概要をざっと説明します。
多くの人が事実に基づいた世界の見方ができておらず、それは結果不利益を被ったり問題解決の妨げになったりすることにつながります。自分自身に備わっている歪んだ見方につながる本能をその対処法とともに知ることで、人生の役に立つし、心が穏やかになるし、世の中を良くするための方法も考えやすくなるよ。
といった感じ(超ざっくり)。

 

本書で書かれている本能はどれも面白いものだったのですが、ここでは「犯人捜し本能」について触れたいと思います。犯人捜し本能とは、
「なにか悪いことが起きたとき、単純明快な理由を見つけたくなる傾向」
のことを言います。そして本書では
「誰かを責めることに気持ちが向くと、学びが止まる。一発食らわす相手が見つかったら、そのほかの理由を見つけようとしなくなるからだ。」
「物事がうまく行かないときには『犯人を捜すよりシステムを見直したほうがいい』と訴えてきた。」
と犯人捜し本能の危うさ・システムを見直すことの重要性を説いています。ここからは自分の意見ですが、これは最近のコロナ対策に対する意見にもいえることかなと考えます。コロナの感染者数を抑えられなかったり事業規模に応じた給付金を出さなかったりする(出せないのかもしれません、そのあたり無知ですすみません)のを政治家や行政のせいにする人が、メディア・SNSで意見を発する人を見る限りでは多いように思います。これが良くないからここを直そうよと発言している人はかなり少ないように思うんですよね。それと同時に、システムについて議論するための知識を、メディアに頼るだけではなく(メディアの不正確性も本書で扱われています)自ら勉強することによっても得ていかなければならないなと痛感しました。

 

今日はこのへんで。